ブラジル研修レポート (ブラジル日本交流協会 07期研修生)

サンパウロで感じたこと・考えたこと・気がついたこと。
ブラジルでの研修。そして研修終了後の私。
<< ある日の日記から(6月・その1) | main | ある日の日記から(6月・その3) >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | -
ある日の日記から(6月・その2)
6月9日(月)
研修後、大学へ。ダンスの発表は木曜日と思っていたら今日だった(木曜は一般のソト向けの発表で、今日は授業の成績がつく発表だった)。Hideoと話したら、今日発表で用意するものだとかを昨日私にメールで送ったのだけど戻ってきてしまった、とのこと。
今日の衣装はサッカーのユニフォーム。自分は練習もしていないし、何も持ってきてないので、今さら参加するのは無理だなぁーと、あっさりアキラメ。みんなには「一緒に参加したいけど、練習してないから難しいと思う。残念ー」と話して、Andréa先生には今日は参加せずに見るだけにすると話して、見学にまわるつもりでいたら、Alineが余っていたユニフォームを貸してくれた。断りきれず、とりあえず着替えることに。
着てみたら自分の気持ちが変わって、ただユニフォームだけ着てその場所に突っ立っているだけじゃイヤだな、と。Neivaに「私、参加できるかなぁ」と聞いたら、「(子供たちと手をつないでコートに入る)ラストの部分はできるよ。私と一緒にやろう」――。最初の段階で簡単にあきらめようとした自分を恥ずかしく思ったけど、でも同時に、たくさんの仲間に“一緒に参加したい気持ち”を伝えていたのがよかったんだ、と思った。
私たちのグループはSkankの曲に合わせた、サッカーをテーマにしたダンス。自分の知らないうちに、いつのまにかメンバーが増えていて、そこにはMichaelたちの姿が。前に「とりあえず2つのグループに登録しておいて、(最終的に)出来のいいほうに入ろうぜ」みたいなことをヒソヒソ話していたっけ。
私たちのほかに、グループは2組。一つはカポエラを発表したグループ、もう1組は、白と黒で“善”と“悪”を表現して踊ったグループで、とくに彼らのダンスは素晴らしかった。一人の主人公が悪の道に引き込まれそうになりドラッグや銃の誘惑と必死に闘う――、そしてそれらすべてを取り払った闘いのあと…。ここがブラジルという国というのもあるのかもしれないけど、彼らの伝えたいという思いがストレートに入ってきて、感動して涙が出そうになった。
ダンスは動きが揃っていない、完成度の点で言ったらイマイチだったかもしれない。でも彼らのダンスには、観ている人の心を動かすものが確かにあった。私たちのグループも動きはバラバラ、だけどみんな楽しんで踊っていた。
いくら美しく踊ったところで、何を表現したいか、伝えたいのかがなければ、そして観ている側にそれが伝わらなければ意味がないんだな、と。ダンスは自分の思いや伝えたいことを踊りの中で表現できる。素敵だなと思った。
「聴講生で日本人」ということで、これまで大学では、自分は何となく“お客さん”だったように思う。周りがそう扱うというだけでなく、自分の心持ちもそうだった。でも今日発表に参加できたことで、はじめて学生の一人になれた気がした。

カポエラ&サッカーをテーマに発表したグループ。


6月10日(火)
最近のPaulista線の朝のラッシュはすごい。「あなたが来てすぐの頃は、電車もすいていたでしょ」と前に言われたことがあったけど、思い返してみると確かに、去年の今ごろは朝の時間帯でも席にもかなりの余裕があってガラガラだった。でも今は、日本とそれほど変わらない混雑。
今日はParaísoの駅で、乗るときに、女の人2人と男の人がケンカになっていた。女の人はいかにも“稼いでます”風のOL2人組、男の人はあんまりお金を持ってなさそうな感じだった。「危ないじゃないのーぉっ!」、女2人なので強気。でも、男の人も負けずに文句を言っていて、途中、女性の1人が降りて一人だけになっても、まだ彼は言い返し続けていた。(しつこいなぁ、もういいじゃん) 彼女もツーンとすまして、いっさい取り合わず。あとで何があったのかを少し尋ねたら、男の人が無理やり割り込んできて、しかも彼女たちの後ろからグイグイ押したということだった。
最近の新聞で「サンパウロの地下鉄は東京より混雑している」というような記事を見た(本当なのかどうかは分からないけど…)。地下鉄は拡張していて、今も駅が増えている。今後は新しい路線もできるようだから、数年先はもっとラッシュが深刻になるのかもしれない。

6月12日(木)
ダンスの発表の日。リハーサルがあるかもしれないと思って、今日は研修が終わってすぐに研修先を出た。途中、Shopping Metrô Tatuapéのサッカーショップでユニフォームを見る。また貸してもらえばいいかなと思ったけど、せっかくだし記念と思って買うことに。Ponte Pretaのユニフォームがほしかったけどさすがに無く、セレソンのだったらまたどこかで着る機会があるかもと、ブラジル代表のを購入(最新モデルらしい)。値段が高くてビックリした。
着いてすぐ体育館へ行ったけど、今日は特にリハーサルはなかった。近くの店で軽く食事を済ませて戻ったら、“女子”たちはみんなトイレで念入りに準備をしていた(といっても、着替えと化粧)。みっちり化粧をして、髪もおそろいに編み込んで気合いバリバリ。足をきれいに見せるため、ズボンの下にストッキングも履く徹底ぶり。
自分は、今日は化粧をしていなくて、化粧道具も特に持ってこなかった。まぁスッピンでいいかと思ったのだけど、みんなとの落差があまりに激しく、口紅を貸してもらって、厚めにアイメイクしてもらう。髪の編み込みも最初はいいやと思ったけど、今日はみんなと一緒がいいかなと思って、結局やってもらった。さらに、一緒に参加する子供たちとおそろいでフェイスペイントも。
着替えのとき、ビックリするぐらいに足のクサい子がいて、その臭いがトイレ中に充満して大騒ぎになった。香水を振りまいて臭い消し。ブラジルのキツめの香水もかき消えるほどのキョーレツさで、香水を2度まかなくてはいけないほどだった(彼女の足が臭かったのではなくて、ダンナさんのサッカーシューズを借りたみたいだったので多分それが臭ったのだと思うが…。それにしてもひどかった)。みんな「服が湿っていたから(クサかったん)だね」と言っていたけど、服が湿っただけでは、あんな鼻が曲がりそうなほどの臭いはしないよ。あれは絶対、“足”だ!
Neivaの持ってきたカシャーサを気付けにみんなで飲んで、スタンバイ。実際の発表は月曜より動きも良くて、ずっといい出来だった。今日は体育学部のイベントで、私たちのクラス以外に他の学生何組かも発表をしていた。他に招待として、地元の合気道やテコンドー、空手の団体などなど。
私たちのグループの発表は20時半からと言われていたのが、実際始まったのは21時半すぎ。発表時間は5分と言われていたけど、それを知らなかった(無視した!?)グループが多くて、そのために時間が大幅に押した。この前のバスのことがあったし、あまり遅くなると怖いなーと思いながら、でも絶対に最後まで見たくて、時間を気にしながら見た。最後の“白と黒のグループ”が発表したのは23時近く。彼らの発表の時にはほとんどの人が帰っていて、彼らのダンスはできるだけ多くの人に見てもらいたかったから少し残念だった。
Séの駅で、一緒に帰ったCarlosにtchauを言って、「あー、今日は楽しかったなー」と満足しながら乗り換え。電車の中でやたらみんなにジロジロ見られ、そのときようやくフェイスペイントを落とし忘れていたことに気がついた。

一緒に発表に参加した子供たち。ほとんどが同級生の子供や親戚でした。


Neivaとのツーショット。


6月13日(金)
授業の前に教務課へ。MônicaとWalterと顔を合わせた瞬間、昨日の出来事を思い出して3人とも吹き出す。昨日、用務員さん(?)(名前は確かMarcosだったっけ)に、MônicaとWalterと私、3人の写真を撮ってもらうようお願いしたのだけれど、みんなでいくら説明しても、何度やってもシャッターがうまく切れなかった。で、さんざん時間をかけてやっと撮れた一枚が、首から上が切れた写真だった。それがあまりにおかしくて、昨日はみんなで死ぬほど笑った。
昨日の写真を見せたら、「(こんな写真)誰もいらないよー」と、またWalterがヒャヒャヒャヒャ笑い始める。昨日と同じように、この人、呼吸困難で死んでしまうんじゃないか?ぐらい苦しそうに笑っていた。その笑い方があまりにもバカ笑いすぎて、私とMônicaもつられ笑い。笑いがおさまったところで写真を見せたら、Walterがまたツボに入る。外からの電話を受けなきゃいけないときにも、必死に笑いをこらえて話していた。Walterはかなりのゲラだ。

これが、その“誰もいらねぇよ”写真。
| ycuio | 過去の日記 | 01:14 | comments(0) | - | -
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 01:14 | - | - | -









  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

このページの先頭へ