ブラジル研修レポート (ブラジル日本交流協会 07期研修生)

サンパウロで感じたこと・考えたこと・気がついたこと。
ブラジルでの研修。そして研修終了後の私。
<< ブラジルで地震!? | main | 「酔っぱらいと大笑い乗客」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | -
ある日の日記から(4月・その2)
4月7日(月)
駅近くの建物の前で、よく犬と一緒に立っているおじさん。挨拶すると、いつもニッコリ笑ってくれる。今日は珍しく坂を上がってどこか行く様子だったので、どこへ行くのと質問した。なかなか答えてくれない。もう一度質問すると、手で口のあたりを指差して一生懸命何か言おうとしている。そのとき初めて、彼が話せない人だったと分かった。そのおじさんにはブラジルに来てすぐの頃から挨拶しているけど、一年近く経ってようやくそのことに気づくなんて…。ちょっとショックだった(“ショック”という表現も少し違うが、他に適当な表現が見つからない)。
もうすぐ一年が経つけれど、自分の近くにはまだまだ気がつかないこと、知らないことがいっぱいあるなと思った。

4月12日(土)
昨日の“ブラジルのコラソン”のことがまだ頭から離れない。友達に話そうとしたときに思わず泣きそうになってしまい、自分で驚いた。友達は「(私が)頑張って一生懸命やっていると思うよ」と言ったけど、心の中のモヤモヤや混乱は去らない。自分の研修が充実しているのかどうかなんて、今の時点では分からない。後で悔いが残らないよう、とにかく今は走って前に進むだけだ。もちろん自分でもそれなりに一生懸命やっているとは思っているけど、モヤモヤがあるということは、自分の中で何かひっかかりがあるのだと思う。夕方に行った音楽のイベントでは、(イベント自体イマイチだったこともあるけど)聴いていても何も感じられず、昨日のことが相当自分でもショックだったと分かった。

4月14日(月)
今日は研修先で泣いてしまった。先週言われたことをずっと気にしていて、それをお昼の時間に研修先で話していて。今まで心に溜め込んでいたいろんな感情が一気に吹き出てしまった。砂糖入りの水をもらって、最初はFláviaに、あとで研修先の周りを散歩しながらEriçaに話を聞いてもらった。そのあと声をかけてくれた人たちとも話をした。「あなたはある程度まではみんなと仲良くなるけど、その先は超えないなとは思っていた。でもここの事務所にいる子達とは年齢の差もあって、話す話題が違うということもあるだろうから、そういう意味では仕方ない部分もあるのよ」。そういう話も聞くことができた。研修先で話しただけでは、まだ気持ちがおさまらなかったのだと思う。研修を終えて大学へ行くまでの間、いろいろな場所で話をした。Tatuapé駅の売店のおじさんたちに、大学でHilda先生に。話すたびに涙があふれて、今日は人目を全く無視してとにかく泣いた。いつものみんなのやさしい顔を見てホッとしたのもあるかもしれない。
今までガマンしていた感情を吐き出したことは自分にとって意味のあることだったけど、ブラジルの人の考え方は本当にいろいろでそれに触れることができたこと、それを自分から知ろうとしたこともすごく価値があったと思う。今日はこれまでの研修生活の中で忘れられない一日になった。

4月15日(火)
自分の気持ちは昨日で何とか収拾がついたけど、いつまでもクヨクヨ悩んでいる自分を終わりにしたかった。昨日あった出来事、また金曜に言われたあとで自分が感じたことや考えたことを、その人のもとへ話しに行った。「あれはお前一人に向けて言ったものじゃない」――。自分がその方の言葉を少し敏感に受け止めただけなのだということが分かった。“背伸びをするな”というのは、物事には段階がある、そのステップを飛び越して何でもやろうとしてはダメ、という意味だった。私は、早く結果を出そうとするあまり、ときどき焦ってしまう(または無茶をする、もがく)ところがある。それと同じ内容だった。でもこのことがなければ、昨日のような素晴らしい体験はできなかったし、また今日こうやって伝えに行かなければ、せっかく言ってもらったアドバイスを間違って受け取ったままだったと思う。

4月16日(水)
朝、研修先でメールをチェックしたら、今回のことについて主人からメールが入っていた。「ブラジルは世界でも多種多様な国だよね。だから“自分の”やり方でいろいろ幅広く体験しようとしていることは決して間違っていないと思う」という内容だった。
現在の自分の研修は、いろんな人の支えの上に成り立っている。でも、自分のやっていること・これからやろうとしていることをこれだけ理解して(しかも文句も言わず)応援してくれる人がいてくれるから、私はいまブラジルで本当に楽しく良い経験をすることができているんだと思った。自分がここで生活している間に、できれば彼にもこのブラジルという国を知ってもらいたいと、今日は本当に心からそう思った。

4月18日(金)
Sao Joaquimのノルデスチ・レストランへ。通っているダンス学校のLiberdade校主催のForróのBaile(ダンスパーティー)。フロアもそれほど広くなかったのと、踊っている人も慣れていない人がほとんどだったので、踊っている間とにかくガンガンぶつかった(そして、体当たり戦で惨敗…)。最後、先生をしている人と踊ったときは、(上手な人だけに)人の間をぬって空いているスペースを探しながらグルグル何周もしたので。終わる頃には目が回ってヘロヘロだった。

4月19日(土)
先日知り合った同じ高校の大・大・大先輩の家田さんに飲みに連れて行ってもらう。行ったお店は、おととい偶然前を通ってちょっぴり気になっていた「金太郎」だった。家田さんの息子さんの話が出て(卒業した)体育学科の話題になり、私も体育学科でLutasの授業を聴講しているんですよと話すと、(お店の)Takaさんやお店を手伝っていた彼の恋人も話に加わった。聞くと、彼女は体育学部を卒業して今は障害のある子供たちにスポーツを教えているそう。「名前を聞いたことがある」と、私が聴講生として通っている大学のことも知っていた(児童教育に力を入れている学校なので)。ビックリしたのは、アマチュアで相撲をやっていて、世界大会にも何度か出場しているぐらい強い選手だったこと。Takaさんも近くの大学のFMUやUNINOVEでときどき相撲の講演をしているということだった。
大学のLutasの授業ではみんなかなり真剣に取り組んでいて、特に武道については熱心に先生に質問をしている学生も多い。また授業では相撲のことは全く出てこないので、学生はよく知らない。彼にちょっとした講義をしてもらったらいいだろうなと思った。次の授業で先生に話してみよう。

4月20日(日)
研修先へ。今日は時間もあるし、駅前から出ているVila Madalena行きのバスに乗って研修先の近くまで行ってみることにした。でもバスが一向に来ない。バス停を離れたあとですぐバスが来たらくやしいと思って、途中からは意地だけでずっと待っていた。けど、1時間待っても全然来なくて、結局Metrôで行った(時間の無駄だった…)。
夜は友達と2人で、SESC Vila Marianaへダンスのショーを観に行く。Antônio Nóbregaが主催するダンスで、このAntônio Nóbregaという人はブラジルではかなり有名な人らしい。ちょうど今週の「Rítimica」の授業で出てきたばかり。家へ帰ってからノートを確認したら名前があった。ノルデスチのフレーボやマラカトゥのリズムに合わせたちょっと変わったダンスのショー。音楽も楽しめて面白かった。

4月21日(月)
友達のうちへ遊びに行く。私はこれから仕事で外出するけど、今日は一日家にいてのんびり過ごしていいからね、と言われる(先々週、元気がなかったので心配してくれたようだ)。家にはお手伝いさん2人と私だけ。ソファに横になってテレビを観ていてもお昼ごはんはちゃんと出てくるし(それも何品も)、食器の準備も片付けも何もしなくていいし、コーヒーは飲みたいときにいつでも飲める。なんて素晴らしい生活! でも、何か落ち着かないような気持ちにもなった。たまにだからいいのだろうけど、これが毎日続いたらどうなるかな…。貧乏性の自分にはハイクラスの生活は合わないことが分かった(それもちょっと哀しい…)。でも、女性も外で男性と同じように仕事をしていたら、こういう家事をやってもらえると(少なくとも平日は)すごく助かるだろうなと思った。

4月22日(火)
ポルトガル語のレッスンに行く直前、急に大雨(夕立?)に。研修先を出るころに止む。駅に向かう下り坂で、きれいな虹が出た。ちょうど隣にいつもの犬のおじさんがいたので、虹が出ているよーと教えてあげた。

4月24日(木)
ボキャブラリーを増やすためには雑誌を読むといいからと、TatianaとFláviaが雑誌を3冊くれた。女性誌は読んだことがなかったけど、けっこう面白かった。最初「雑誌を読む時間がないよー」と言い訳しようとしたけど、これだったら寝る前の少しの時間で読むことができる。これまでに買った旅行や料理の雑誌(何冊か買ったけど、まだ読んでいない)も、これからは少しずつでも読んでいこうと思った。

4月25日(金)
昼前ぐらいから少し寒気が。前に風邪をひいたときには薬を飲んでも全く効かなかった(←ブラジルの強い薬なのに!)ので、今回は飲むのをやめたら、研修が終わったころには完全な風邪に変わってしまっていた。研修先を出るとき薬を飲んで大学へ。授業のあとは、クラスメイトと一緒に軽く食事(彼らは授業の休み時間)。すぐ帰ったほうがいいとは思ったけど、クラスの人たちと普段はこうしてゆっくり話ができる時間もないし、と考えて。そのあとBarでもビールを(コップ1杯だけ)飲んで、帰りはEmersonに、Belémの駅まで車で送ってもらった。

4月26日(土)
昨日いたのが吹きっさらしの店だったのが良くなかったのか、お酒を飲んだのが悪かったのか…。今日は体がつらくてベッドから全く起き上がれず。予約していた美容院にも行けなかった。

4月27日(日)
昨日と同様、一日寝込む。楽しみにしていたVirada Culturalには結局行けなかった。本当に残念!!!! 次はこの時期を狙って旅行で絶対来よう。

4月29日(火)
バスに乗っていて。手すりをちょっとだけ離した、ほんの一瞬に急ブレーキがかかって体がふらつき、前に座っていた人のところに体ごと倒れこんでしまった。またすぐにバスが急発車したので、今度は体が後ろへ。はずみでコブラドールのお兄ちゃんのひざの上に思いっきり座ってしまった。その一部始終を見ていた人にはクスクス笑われ、お兄ちゃんにも笑われて恥ずかしかった。
普段バスに乗っているときのように体に力が入っていないから、少し揺れただけで簡単に体がふらつく。バスを降りて、今日はやっぱり普通の体調じゃなかったなと思った。

4月30日(水)
「風邪のときぐらいレッスンは休みなさい」と前に言われたけど、今日もやっぱりダンスのレッスンに行ってしまった。無理しちゃダメと分かってはいても、ブラジルにいられる時間がだんだん少なくなっていると思うと、どうしても…。
最近、自分の考え方や見方がカウントダウンや帰国後を意識した視点に変わってきているのが分かって、それがちょっぴりさびしい。
| ycuio | 過去の日記 | 07:10 | comments(0) | - | -
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 07:10 | - | - | -









  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

このページの先頭へ